#14 ボヘミアン・ラプソディの評価と感想 ~140分に詰め込まれたフレディの人生に感情を揺さぶられた~
2018年ももうすぐ終わりますね。
今年最後に観た映画は『ボヘミアン・ラプソディ』になりそうです。
※画像は公式サイトから引用
あんまりQueenのことは良く知らないので楽しめるのかちょっと心配してましたが、ものすごく話題になっているので観に行ってきました!
概要
伝説的なロックバンド『Queen』のボーカルであるフレディ・マーキュリーの人生を描いた映画です。
フレディは同性愛者で、HIVウイルスに感染してエイズを発症し亡くなったことは良く知られていますが、そんな彼がどんな人生を歩んできたのか、どんな苦悩を抱えていたのかはあまり知られていないでしょう。
まだ当時は同性愛者に対する偏見がひどかったり、エイズという病気に対する医療も未熟で、そんな中でフレディが自分が同性愛者かもしれないと感じ始めたときの気持ちなどを考えると胸が痛くなります。
一人の天才的なミュージシャンの壮絶な人生に惹きこまれる映画です。
評価
【ボヘミアン・ラプソディの評価】
★★★★★
アフリカの貧しい子供たちを救うためのチャリティーライブ『ライブエイド』を再現したシーンは鳥肌もの!
ただでさえ大迫力なのに、そこに至るまでのフレディとQueenのメンバーや周りの人たちが歩んできた苦難の道のりがしっかり描かれているので、ものすごく感情を揺さぶられました。
家ではなく映画館でぜひ見てもらいたい作品です。
感想
冒頭でも言いましたが、僕はQueenのことはそんなに知らなくて、
どれだけフレディに感情移入できるんだろうか
Queenの音楽が流れてもテンション上がらないだろうなあ
ママに人を殺しちゃったことを告白するあの歌とかめっちゃ怖くない?
140分くらいあってちょっと長くない?
とか思っていたので、映画を観に行くのに尻込みしていました。
長くて残り時間が気になる映画って観るのツライよね。
だから、「どんな映画が良い映画だと思う?」と聞かれたときはいつも「残り時間が気にならない映画」って答えてます。
で、いざ映画館に行って「ボヘミアン・ラプソディ」を観てみたら全然時間が気にならなくて、あっという間の140分でした。
逆に140分でよく収めたなっていう感じです。
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フレディのこと全然良く知らなくて、ただ同性愛者なんだという知識しかなかったので、実は最初は女性と結婚していたということさえもこの映画で知りました。
それがだんだん男性を見る目が変わっていき、同性愛者かもしれないと自分で感じ始めるあたりのフレディの複雑な心境が良く描けていたと思います。
その時期に作る音楽にはフレディのそういった複雑な感情や孤独感が投影されているのかもしれないですね。
結構聞いてて不安になるというか、びっくりするような歌詞多いよね。
歌だけ聞くと最初意味わかんなかったけど、フレディという人物を知っていけばQueenの楽曲はきっともっと心に染みてくるんだと思います。
とりあえずアルバム買おうかな。
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フレディは天才的なミュージシャンで、孤独を感じていました。
それに加えて同性愛者ということが判明して妻も離れていき、家族を失って孤独になりました。
孤独から逃れるように、自宅の豪邸で連日大規模なパーティーをしてどんちゃん騒ぎを繰り返し、仲間からの信頼も失っていき、ますます孤独になります。
果ては信頼していたマネージャーにも利用され、ソロデビューをするも、酒とドラッグに溺れる始末。
その上HIVウイルスに感染して寿命を縮めてしまいます。
なんて壮絶な人生・・・
肝心なのは、『フレディは一切悪くない』ということです。
天才的なミュージシャンであることはもちろん、同性愛者であることも彼を責めることはできません。
自分が同性愛者かもしれないと妻に告白したときに、妻は悲しい気持ちになりながらも同じことを言ってましたね。
彼自身とても苦しんだことでしょう。
自分は同性愛者だが、世の中はそれを許してくれない。
それどころか疑惑が浮上した時は非難される。
自分らしく生きられない。
その結果彼はどんどん孤独になりました。
自分らしく生きるって難しいことなんですね・・・
最終的にフレディは再びQueenとしてライブ・エイドに出演し、その後亡くなるまで男性の恋人とともに過ごしたそうです。
最後は自分らしく生きられて彼は幸せな気持ちで亡くなっていったのでしょうか。
それは誰にも分かりませんが、そんなことを考えさせられ、とてもずっしりと胸に来るものがある映画でした。
是非映画館で観てみてください。
おすすめです。
まとめ
・『ボヘミアン・ラプソディ』の評価
★★★★★
・最後のライブシーンは圧巻の迫力
・ライブに至るまでのフレディやQueenメンバーの葛藤がよく描かれている
・Queenファンにはきっとたまらない
・Queenをそんなに知らなくても十分に楽しめる
・140分という長さが気にならない良作