ぺちゃくちゃシアター

映画やバラエティ番組(主にイッテQ)の感想や考察のブログです!

#9 二重生活の評価と感想 ~他人の私生活を覗き見る背徳感とワクワク感~

こんにちは、KTです。

 

今回はAmazon Videoで視聴できる「二重生活」という作品です。

 

Amazon Videoすごいですよね。

 

独自のコンテンツも色々あるし、いろんな映画が格安で見放題というのは本当にありがたい。

 

 

概要

小池真理子さんの小説が原作の映画です。

2016年に映画が公開されました。

 

出演者も豪華で、主演に門脇麦さん、彼氏役には国民的イケメンの菅田将暉さん。

そして僕の大好きな役者さんの一人である長谷川博己さんやリリー・フランキーさんが出ています!

 

評価

【二重生活の評価】

★★☆☆☆

 

尾行のハラハラ感は見ていて面白かったです。

ですが、最終的に教授が自殺してしまったり、

個人的に「??」となってしまうことがありました。

 

あらすじ

哲学を専攻する大学院生の珠。

ある日指導教授に修士論文の題材について相談したところ、尾行を勧められた。

無作為に選んだ対象者を徹底的に尾行するいわば「理由なき尾行」。

珠はなんとなく自宅のすぐそばに住む石坂への尾行を始める。

表面上は良き夫であり良き父、そしてエリートサラリーマンであった石坂の秘密が明らかになっていく。

珠は尾行にどんどんハマっていき・・・

 

感想

見ていて思うことがいくつかあったので項目に分けて紹介していきます!

 

ハイレベルな役者さん

役者さんのレベルが高いと思いました。

長谷川博己さんとか良いですよね~。

いろんな役ができて幅が広いし、声もいいです。

舞台出身の役者さんだからかな?

リリーさんも今回は大学教授役で、今までにない役だったんじゃないでしょうか。

でもハマってましたね。

門脇さんも、平凡な大学院生って感じで哲学を専攻してます!っていう雰囲気が醸し出てて、惹きつけられました。

役者さんのレベルが高い作品だと思いました。

 

ハラハラドキドキ

刑事でもなんでもないただの平凡な大学院生が尾行をします。

その手法が視聴者から見ていてもずぼらで、いつバレてもおかしくないんじゃないかというハラハラ感がやばかったです(笑)

実際バレるんですけどね(笑)

そのハラハラ感はきっと珠も感じていたはずで、珠と同じ目線で尾行の背徳感やハラハラ感を味わうことができました。

ナイス演出ですね。

 

秘密は必要なもの??

長谷川博己さん演じる石坂は既婚で子供もいます。

どこからどう見ても良い夫、良い父な石坂ですが、実は不倫をしていました。

この秘密が妻にバレてしまうことで石坂家は崩壊していきます。

石坂は自分の秘密がバレたことは珠にも責任があると言います。

その主張はさすがにちょっと違うんじゃないかと思いましたが、

秘密がバレなければもう少し先まで穏やかに暮らせていたはずというのは間違いないと思います。

いずれバレるとは思いますし、不倫を正当化するつもりはありませんが、

「知る必要のないこともある」というのは事実かなと感じました。

「優しいウソ」ってやつですかね。

 

リリーさん演じる珠の担当教授も秘密を抱えていました。

彼は独身でしたが、母が寿命を迎えようとしており、

母を安心させようと役者さんに依頼して妻役を演じてもらいます。

 

人それぞれ何かしらの秘密を抱えて生きているでしょうし、

それがすべて悪いものかというとそうではない気がしますね。

 

教授の死

教授は最後のシーンで学生の論文の評価をし終えた後、

LANケーブルで首を吊って自殺します。

自分にはこの理由が分かりませんでした。

誰か教えてください(笑)

 

卓也の尾行

珠は彼氏である卓也と同棲していました。

珠が尾行にのめりこんで帰りが遅くなったり、様子がおかしいことに気付いた卓也は珠を問い詰め、珠が論文執筆のために他人を尾行していたことを知ります。

しばらくして逆に卓也が珠を尾行し、珠がある男性とラブホテルから出てくるところを目撃します。

その後卓也はそのことを問い詰めることをせず、「俺たちなんかおかしくない?」とはっきりした追及はせずに引っ越してしまいます。

 

この一連の流れは個人的に好きでした。

尾行していた者が逆に尾行されるという流れ。

ですが、卓也には珠を追及してほしかったです。

尾行するだけでなく尾行される側の気持ちも知ることで、珠本人が尾行の本質を知るのは必要なことだと思いました。

演出上の理由があるんだと思いますが、これも誰か解説してください(笑)

 

まとめ

・「二重生活」の評価

 ★★☆☆☆

・尾行のハラハラする感じはGOOD

・役者陣が良い

・行動理由が不明なところがところどころある

・テーマが難しいので解説が必要(笑)

・伝えたいことが視聴者にうまく伝わっていない気がする(邦画にありがち?)

 

以上、KTでした。